本日のタイムセール

2016年5月7日土曜日

四国八十八カ所 「うるう年」に逆打ちをすると、弘法大師に出会える

四国八十八カ所をあるく

宗教も人種も問わず、誰でも温かく迎えてくれる四国巡礼は懐の深い巡礼の道だ。
だが、実際に歩くとなると、どのような日程で、どのルートを辿ればいいのか迷ってしまうもの。
本書は巡礼初心者でも、半日から1泊2日程度で無理なく歩いて巡れる34コースを厳選して紹介。巻頭グラフでは、遍路の歴史や魅力をわかりやすく伝える他、プランニングアドバイス、服装や装備、参拝の作法や順序、もしもの時の対処法、宿情報など、使って役立つ情報が満載。四国遍路歩き必携の1冊です。

四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ

 「逆打ち」の始まり
天長元年(824年)、伊予の国(愛媛県)に衛門三郎という庄屋が住んでいました。
ある日、家に托鉢僧がやって来ましたが、三郎は竹箒で追い払ってしまい、その翌日から子供たちに異変が起こり、わずか8日間で8人の子供が全員亡くなったのです。
悲しみにくれる三郎は、「あの時の托鉢僧は弘法大師であった」と気付き、許しを請うため八十八ヶ所を巡拝している弘法大使の後を追い、お遍路を始めました。

ところが二十回巡っても、いっこうに弘法大師に会うことができず、二十一回目に「逆に回れば会えるのでは」と思いお遍路を逆から巡りました。
永年の苦労もあり第十二番焼山寺山下で倒れ意識が遠のく中、ついに弘法大師が現れ、全てを許された三郎は心安らかに成仏しました。
逆から巡りはじめた年がうるう年だったということもあり、一度四国八十八ヶ所を巡った人が四年に一度の「うるう年」に逆打ちをすると、弘法大師に出会えると、お遍路さんの間では言われています。

また、通常は一番札所から順に巡るために整えられてきたお遍路道を、逆に巡って結願する苦労があることから、さらに深い徳を授かれるとも言われて、今に伝わっています。

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