女のいない男たち 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」から1年

女のいない男たち

 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」から1年、村上春樹、9年ぶりの短編小説集。
表題作は書下ろし作品。

村上春樹の最新作『女のいない男たち』が、4月18日に発売された。
発売日時点で発行部数は30万部に達し、村上作品発売時に恒例と化している深夜のカウ ントダウン・イベントを催した書店もあった。コアな村上春樹ファン・ハルキストの中には、すでに作中に登場する土地を巡っている人も少なくないとか。

村上春樹の最新作にして、原点ともいえる短編に立ち返った連作集『女のいない男たち』。しばらく村上作品に触れていない人や、近年の長編を途中で断念してしまった人にこそ、手にとってほしい。