さくらのとんねる
風見しんごさんによる亡き長女えみるさんとの思い出を綴ったベストセラー「えみるの赤いランドセル」から8年ぶりの書き下ろし作品。
交通事故により、わずか10歳と11か月で逝ったえみるさんは、生きていれば今年、20歳になり成人式を迎えるはずでした。
あれから9年余、姉のえみるさんの歳を超えた次女ふみねさん、妻の尚子さん、そして風見しんごさんら、残された家族は「愛する者の喪失」と「癒えない傷」のトラウマに、どう希望を紡いでいったのか。
父の介護、次女ふみねさんの決意、妻尚子さんの闘い、二匹の愛犬を通して届くえみるさんの心の声、そして新たな哀しみの出来事。
ドラマはさまざまな問題を抱えながら、思わぬ方向へ展開していくのだが……。
これは生と死をめぐる、風見家の凄絶なる家族愛のドラマである。
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