かげろう絵図〈上〉 かげろう絵図〈下〉
著者が「愉しさを第一に」取り組んだ傑作時代小説。
徳川家斉が大御所として君臨する天保十一年、絢爛たる吹上の桜見の会で奥女中らが注視する中、事件は起こった―。
家斉が寵愛する中臈と背後の黒幕石翁。彼らの追い落としを謀る水野忠邦一派。
両者の罠のかけあいを推理手法で描き、権力に群がる矮小な人間の姿を炙りだす。
松本清張作品は各局で制作、放送され根強い人気を誇っているが、清張が時代小説を書いていたことはあまり知られていないかもしれない。
米倉涼子主演で送る「かげろう絵図」は、清張の隠れた名作ともいえる傑作時代サスペンスだ。フジテレビドラマ制作センターの羽鳥健一さんが説明する。
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